高級万年筆の代名詞・モンブランの高価買取を実現するには

買取について

本ページでは、高級万年筆・モンブランの買取についてリサーチしています。

近年、文書の多くはPCで打ち込まれ、プリントアウトされるのが主流。また手紙をしたためる機会も減少し、メール送信されるようになっています。しかしひと昔前は直筆が当たり前でした。そのための筆記用具として愛されてきたのが、万年筆です。

中でもモンブランは一流ブランドとして、高級万年筆の代名詞になっています。「親族の遺品を整理していたら、モンブランの万年筆が出てきた」という場合、あっさり捨ててしまわず売却を検討してみましょう。数万円台の高価買取対象となる可能性は大いにあります。

モンブランの歴史と特徴

モンブランは20世紀初頭の1906年、ドイツのハンブルグで創業されました。当初は「シンプロ・フィラーペン・カンパニー」という名称でしたが、のちにモンブランへ改称。その名の由来はフランスとイタリアの国境にある高山であり、同社の特徴的なシンボルマーク「ホワイトスター」は「山の雪溶け」を表していると言われます。

スタートから万年筆の製造に取り組んでいた同社は1924年、定番モデルで代表的な傑作である「マイスターシュテュック」を発表。こちらが世界中で大ヒット商品となり、名声が飛躍的に高まりました。マイスターシュテュックの愛用者はイギリスのエリザベス女王からアメリカのケネディ大統領、そして日本の文豪・三島由紀夫など、錚々たるVIPばかり。彼らの支持を得たことでブランドバリューが向上し、モンブランは高級万年筆の代名詞となったのです。

モンブランの万年筆は経験豊かな職人たちの手により、100以上の工程を経たうえで完成に至ります。商品化される前には「試し書き」の機会も設けられており、ペン先が立てるわずかな音から出来、不出来が判断されるのだとか。プロダクトに対する並々ならぬこだわりが反映されたモンブランのスムーズな書き心地を知り、「もう安物には戻れない…」という感慨を抱く人が多いのも納得ですね。

モンブランはその長い歴史の中でボールペン、ローラーボールなどの筆記用具、香水や腕時計、そして財布やバッグなどのレザーグッズも発表してきました。また現在はフランスのリシュモングループの傘下となり、スイスに本社を構えています。

モンブランの代表モデルを紹介

モンブランのアイテムはいずれも「高級万年筆」として認められますが、中でも特に人気の高いおすすめモデルがあります。以下に紹介していきましょう。

マイスターシュテュック

モンブランの名を世に知らしめた、代表モデル。しっかりと手に馴染むふくよかなボディが特徴的であるほか、モンブラン山の標高である「4810」という数字が刻まれたペン先はゴールド。もちろんキャップの上部には、シンボルマークのホワイトスターが見られます。

マイスターシュテュックには「キャップを外した状態の全長」に応じた149、146、145、114の4種類があります(※すべてmm換算)。最も長い149は一番人気で、いまも世界中の式典で使用されるほど。145はコンバーター/カートリッジタイプの両用式、小さめの114は女性に人気など、それぞれに特徴があります。

その価格は5万~10万円。リユースの現場でも半額以上の価格で再販されるなど、高い人気を誇っています。

スターウォーカー

2003年に登場した新しいモデルながら、高い人気を誇ります。万年筆はもちろん、ファインライナー、ボールペンも同時にラインナップ。人間工学に基づき設計されたボディ、気温や気圧に左右されない書き心地、そして「透明ドームに浮かぶホワイトスター」に見られるデザイン性の高さと、どれを取っても魅力的。

2019年にはリニューアルが実施され、宇宙へ飛ぶロケットを想起させるメタルボディタイプも登場しています。

ミューズエディション

万年筆といえば黒いボディが定番となっていますが、こちらは赤など華やかな色使いが特徴的で、サイズも小さく女性にぴったり。マリリン・モンローやエリザベス・テイラーなど、ハリウッドの伝説的な女優たちをイメージした限定モデルが随時登場しています。

ヘリテイジコレクション

定番モデルのイメージとは趣の異なる限定モデルシリーズで、凝った意匠が施されているのが特徴。エジプト風の装飾、赤地に浮かぶホワイトスターなど、高級万年筆の機能に遊び心を加えたデザインが、コレクターから注目されています。20万円以上の価格であることが多く、将来的にプレミアが付く可能性も高くなっています。

モンブランを高く売るコツ

ここまでモンブランの概要を紹介してきました。最後に、現在は使用していないモンブラン製品を売却する際、査定額を少しでもアップさせるためのコツを紹介しましょう。

付属品をセットで査定へ持ち込む

モンブランの万年筆は専用ケースに収められているほか、内部にはギャランティ・カードが封入されています。本体だけでも買取対象ですが、すべて揃っていると査定額が上昇します。付属品が見当たらないという場合、別の場所に保存されていないか確認してみましょう。

状態に配慮する

万年筆に限ったことではありませんが、使用済みアイテムを売却する際は、なるべく良い状態に整えておきたいもの。汚れを拭き取っておくほか、水洗いしてインクを抜き取っておきましょう。また傷は査定額に影響を及ぼしますが、大きく目立たなければ買取対象となることが多くなっています。ただし放置期間が長いと「ペン先が錆びる」などの経年劣化が進むので、思い立ったらすぐ売却することをおすすめします。

限定品なら高額査定の可能性も

モンブランには先述の「ミューズエディション」、「ヘリテイジコレクション」以外にも限定モデルシリーズがあります。例えば1990年代の作家シリーズ(ヘミングウェイ、シェイクスピアなどをイメージしたモデル)は限定各2万本前後。モンブランが設立している国際文化賞受賞者に捧げるパトロンシリーズは毎年4,810本限定で、受賞者によりプレミアが付くこともあります。これらの限定品を所有していれば、高額査定が期待できるかもしれません。

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