本ページでは、中古市場でも人気が高いバーバリーのトレンチコートについてリサーチしています。特徴や高く売るコツを紹介していますので、ぜひご一読ください。
バーバリーの歴史とトレンチコートの密接な関係
第一次世界大戦中にイギリスで生まれた、トレンチコート。その耐久性と防水性の高さは、戦場で大いに重宝されました。
バーバリーの創業者であるトーマス・バーバリーは、大戦前の1879年に「ギャバジン」を発明しました。防水加工を施した糸を高い密度で織り上げたこの生地は、「戦場で求められる性能」を完全に満たしていたため、高い評価を受けることになります。バーバリーのトレンチコートは広く普及し、ブランドはステータス確立に成功しました。
現在、定番ファッションアイテムとして愛されるトレンチコートはバーバリーの原点であり、ブランドのシグネチャーアイテムでもあるのです。なおトレンチコートには、以下のようなデザイン特徴があります。
・エポレット…肩に備わったベルト状のデティール。
・ガンフラップ…肩から胸にかけて付けられたあて布。
・Dカン…ベルトに縫い付けられたD字型の金具。
・ストームシールド…背中の生地が二重。
・袖口のアームベルト
・ラグランスリーブ
すべてのトレンチコートに上記の特徴が備わっているわけではありませんが、凛々しさと機能性の共存は、軍事用に開発されたアイテムならでは。フォーマルからカジュアルまで、スタイリングの可能性は無限に広がります。
また上記に加え、バーバリーのトレンチコートには、ひと目見てわかる特徴があります。それは「バーバリーチェック」。1924年からトレンチコートの裏地として活用されているほか、財布やバッグなどのアイテムにも流用されています。
さまざまなブランドがトレンチコートを発表していますが、定番はやはり、バーバリー!ジーンズに例えればリーバイスのように、圧倒的な知名度と存在感を誇ります。メンズ/レディース共に展開があり、新品価格は安くても10万円台から。中には、50万円以上するモデルもあります。リユース市場で人気が高いのも頷けますね。
バーバリーのトレンチコートの種類
それでは次に、バーバリーのトレンチコートの主な種類を見ていきましょう。その差は、フィット感に表れます。
チェルシー(サンドリンガム)
いわゆるスリムフィットタイプです。ルーズに着崩すより、体型に合わせてビシッと着こなしたい人におすすめ。ビジネスシーンでも無理なく活用可能です。なお着丈にはショートからロングまで、バリエーションがあります。
ケンジントン(ウィルトシャー)
チェルシーより少しゆったりしたシルエットとなっていますが、ルーズすぎないニュートラルさが魅力。「トレンチコートを、フォーマルでもカジュアルでも無理なく着こなしたい」と考える人は、こちらを選ぶと良いでしょう。着丈にはチェルシー同様、ショートからロングまでバリエーションがあります。
ウエストミンスター
こちらはオーバーサイズのゆったりとしたシルエットが特徴で、最もクラシックなモデルでもあります。敢えてジーンズと合わせるなど、ストリートスタイルで着崩したい人におすすめ。着丈はロングが中心となっています。
上記のほか、ブレスト部分にもデザインバリエーションがあります。トレンチコートの王道はダブルですが、モダンな雰囲気を演出しやすいシングルも、人気。
さらにバーバリーの長い歴史の中では色や柄、そして生地にもさまざまなバリエーションが登場してきました。黒やネイビーなどの色、バーバリーチェックが表出した柄物、そして真冬でも暖かいウールやキルティング生地のトレンチコートもあります。中には総ペイズリー柄の珍しいモデルが発売されたことも…、こうしたアイテムはバーバリー・コレクターの関心を惹くかもしれません。しかし一般的な中古市場で需要が高いのは、やはりオーソドックスな「無地+定番色/生地」です。
高額で買取されるバーバリーのトレンチコートとは
手元に不要となったバーバリーのトレンチコートがある場合、中古市場で買取してもらえる可能性は高くなっています。高額査定の対象となるのはどのようなトレンチコートなのか、以下に見ていきましょう。
付属品が揃っている
バーバリーのトレンチコートは、付属品をできるだけ揃えた状態で買取に出したいもの。ベルトはもちろん、コートカバーや共布、そして予備ボタンなどは捨てずに取っておくと良いでしょう。またバーバリーには偽物が多く出回っているので、タグもセットになっていれば、より安心です。
状態が良い古着である
バーバリーのトレンチコートに限った話ではありませんが、古着は状態が良いほど査定額も上昇します。特に襟元や脇の部分には黄ばみや汗染み、臭いが付きやすいので、こまめなクリーニングを行っておく必要があります。
高額ラインのトレンチコートである
バーバリーはブランド内に複数のラインがあることで知られます。最も高額なラインはシンプルに「バーバリー(BURBERRY)」ですが、数年前まで存在していた「プローサム」、「ロンドン」、「ブリット」の3ラインが統合されたという、複雑な経緯あり。上記4つのうち「ブリット」のアイテムのみ、格下と査定されることがあります。また過去に存在していたブラック/ブルーレーベルは、いずれも日本のライセンス契約ラインなので、買取現場での査定額も低めとなります。
発売からそれほど時間が経っていない
長い歴史を持つバーバリーのトレンチコートには希少モデルやヴィンテージ品が存在しており、リユース市場で高額取引されています。しかしどちらかと言えば、ブランドやファッションに人並み以上の関心を持つ、マニア向け。一般的には発売からそれほど時間が経っていない、新しいモデルのトレンチコートほど高額査定の対象となります。購入はしたものの、何らかの理由で不要となった場合には、早めの売却を検討した方がベター。今すぐ買取に出しましょう。