新型コロナウイルスやウクライナ戦争など世界情勢が不安定な状況に陥ると、株や通貨の価値が揺らぎます。そのため、近年、価値が揺らぎにくい純金が支持されています。純金を購入するとき、どのような保管方法だと安心できるのでしょうか?
今回は純金を安全・安心に守る保管方法をご紹介します。この記事を読めば、自分に見合う保管方法が理解できるようになるため、参考にしてみてください。
自宅で純金を保管する方法
自宅で純金を保管するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
純金は高額なものなので、自分の手元に置いておくと安心できます。貸金庫に預けると「純金が気になってしまう」と不安になる方は、自宅で保管すると安心できます。自宅で保管する場合は必ず金庫を準備しましょう。
デメリット
自宅で純金を保管すると、盗難に遭う恐れがあります。そのため、自宅には防犯カメラを取り付けたり、金庫を使用したりなど防犯対策を行いましょう。
また、自然災害で純金を紛失してしまう恐れもあります。したがって、耐火性や防水性の優れた金庫を使用するようにしましょう。警備会社の監視付き金庫もおすすめです。
純金は相対湿度60%以上で急激に錆びるため、30%以下で保存するように心がけてください。
注意点
自宅で純金を保管する場合は、盗難リスクや災害リスクがあるため、必ず金庫を使用しましょう。金庫選びは、以下の内容を参考にしてください。
・金庫選びのポイント
種類 | 据え置き型:防犯性能を重視したい方 手提げ型:持ち運びをしたい方 |
サイズ | 純金が保管できるサイズ 設置場所の基準に合うサイズ |
鍵の種類 | 生体認証:指紋認証で倉庫が開けられる 磁気カード:カードをかざすだけで金庫が開けられる ダイヤル式:スタンダードタイプでリーズナブル |
盗難対策 | 防盗金庫 |
災害対策 | 耐火金庫 防水金庫 |
金融機関の貸金庫サービス
金融機関は貸金庫サービスを提供しています。貸金庫にはお客様の重要書類、貴重品類、思い出の品などを保管できます。金融機関の貸金庫サービスのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
金融機関の貸金庫サービスを利用すれば、セキュリティの高い銀行の金庫に純金を預けることができます。銀行の営業時間内なら、いつでも出し入れが可能です。1人1人に貸金庫が提供されるため、プライバシーを守れます。
自宅よりセキュリティの高い金庫で純金を保管したい方や地震や火災などの自然災害から財産を守りたい方におすすめです。
デメリット
金融機関の貸金庫サービスを利用する場合は、金融機関の普通預金口座を開設しなければいけません。また、貸金庫サービスの利用料金を支払わなければいけません。サービス利用料金は月額1,000円~3,000円程度かかります。長期間、純金を保管する場合は管理コストが利益を上回ることもあります。
注意点
金融機関の貸金庫サービスにより異なりますが、サービス利用料は、銀行によって様々ですが、およそ12,000~18,000円を支払う必要があります。
また、貸金庫サービスに預けた純金が紛失した場合は、金融機関が保証してくれるわけではありません。貸金庫サービスは保管場所を借りられるサービスです。これらの仕組みを踏まえた上でサービスを利用するようにしましょう。
金の販売会社
金の販売会社は、お客様が購入した純金を保管してくれます。金の販売会社のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
金の販売会社が提供する保管サービスを利用すれば「購入」「保管」「売却」までワンストップできて手間がかかりません。純金を購入したけれど、自宅や金融機関に運ぶまでが不安だという方は安心できるでしょう。
デメリット
金の販売会社が提供する保管サービスは、契約内容を確認しないと純金を失う恐れがあることです。例えば、消費寄託で純金を保管して、会社が倒産してしまうと手元に純金が戻ってきません。会社が倒産しても手元に純金が戻ってくる混合寄託がおすすめです。
保管会社によりサービス内容が変わるため、契約書にサインする前に内容を確認しておきましょう。
注意点
金の販売会社が提供する保管サービスには「消費寄託」と「混合寄託」があります。消費寄託は保管料が不要ですが、純金の所有権が契約者に帰属していません。そのため、会社が倒産した場合は預けた純金が戻ってこないため注意が必要です。
その一方、混合寄託は純金の所有権が契約者に帰属するため、会社が倒産した場合でも預けた純金が戻ってきます。しかし、保管手数料が必要です。保管サービスが消費寄託か混合寄託かを確認しておきましょう。
純金積立
資産運用を目的の場合は、純金の購入ではなく純金積立しておくのも1つの方法です。純金積立は投資の一種で、毎月一定の金額を積み立てていきます。
メリット
純金積立は純金を購入して手元に置いておくわけではないため、純金の保管場所に困りません。また、少額で投資が始められることができます。気が向けば1g単位で純金を売却することができます。また、積み立てた純金を受け取りたい場合は、コインやジュエリーなど好きな形態を選べます。
デメリット
純金積立は便利なサービスですが、年会費や手数料がかかります。なぜなら、投資信託で純金を保管しているためです。純金の価格はリアルタイムで変化していきますが、株式や金ETFの取引所が開いてる時間でないと取引ができません。取引所が閉じている時間は取引できず、純金の価格が暴落してしまうこともあるため注意が必要です。
注意点
純金を長期保有を検討している方は純金積立をおすすめしません。なぜなら、年会費や手数料が利益を上回るためです。短期間、純金を保有して投資を楽しみたいとお考えの人にはおすすめです。しかし、純金を長期保有したいとお考えの方にはおすすめできません。
純金の保管方法に関する比較表
純金の保管方法をご紹介しましたが、4つの保管方法を比較すると以下のようになります。
メリット | デメリット | |
自宅で保管 | 純金に触れられる 精神的な安定を得られる 売却がスムーズ | 盗難被害に遭う恐れがある 自然災害のリスクがある |
金融機関の貸金庫サービス | セキュリティが高い 営業時間内に取り出せる 自然災害から純金を守れる | 預金口座を開設する必要がある 手数料が発生する |
金の販売会社 | 手間が省ける 純金を運ぶ必要がない | 純金がなくなる恐れがある 契約内容を確認する必要がある |
純金積立 | 純金の保管場所に困らない 少額投資ができる | 取引所で取引しなければいけない 純金の価格が暴落する恐れがある |
まとめ
純金方法には4つの方法があります。「自宅で保管」「金融機関の貸金庫サービス」「金の販売会社」「純金積立」です。どのような方法が良いかは、お客様によって異なります。
この記事では4つの保管方法のメリット・デメリットをご紹介しました。そのため、この記事を参考にしながら、自分に見合った保管方法をお探しください。
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