「白い輝きを放つ銀食器を新調したけれど、変色や汚れを防いで美しい状態をキープするにはどうすればいいのだろう…」と気になっていませんか?
銀食器が変色したり汚れたりする原因を知り、正しく保管すれば美しさをキープできます。
今回は銀食器の正しいお手入れ方法、保管方法をご紹介します。銀食器の扱い方を知りたい方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
銀食器の魅力とお手入れの重要性
まずは銀食器の魅力とお手入れの重要性について解説します。
銀食器とは
銀食器とは純銀でつくられている食器(または純銀でコーティングされている食器)をいいます。「シルバーウェア」と呼ぶ方も多いです。銀の純度92.5%以上の場合は「スターリングシルバー」と呼びます。
銀食器はステンレスより白い輝きを放ち美しく、食卓を明るくしてくれます。また、抗菌作用や熱伝導に優れており、楽しく食事をしたいという王族や貴族に愛用されてきました。現在でも格式の高いレストランなどで銀食器が使われています。
銀食器のブランドは、海外では「Christofle(クリストフル)」「「QUEEN ANNE(クイーンアン)」「GEORG JENSEN(ジョージ ジェンセン)」、国内では「早川器物(早川シルバー)」「「LUCKY WOOD(ラッキーウッド)」が有名です。
銀食器の魅力
銀食器は白い輝きを放ち美しいため、食卓を華やかにしてくれます。そのため、食事やティータイムを特別なものにしたいときにおすすめです。
また熱伝導率が高いため、熱いスープや冷たいアイスの温度をそのまま楽しめます。銀は抗菌作用があることも魅力です。
「デザイン性」「熱伝導」「抗菌作用」の3つの役割を持つことから、多くの方に銀食器が愛用されています。
銀食器の劣化や変色の原因
銀食器の魅力をご紹介しましたが、変色や汚れが気になるから使えないという方もいます。
銀食器の劣化や変色する主な原因は硫化です。空気中の硫黄に反応して黒ずみます。つまり、銀食器の硫化に気をつければ、いつまでも美しいままキープできます。また、銀食器の黒ずみは落とすことも可能です。そのため、銀食器の正しい洗い方と日常のお手入れ方法を覚えておきましょう。
銀食器の正しい洗い方と日常のお手入れ
銀食器は硫化により黒ずんだり変色したりすると説明しました。しかし、日常のお手入れ方法や対処法を知っておけば、キレイな状態をキープできます。そのため、お手入れ方法を確認しておきましょう。
日常のお手入れ
日常のお手入れは、食器洗いと同じです。柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて銀食器の汚れを落としてください。
銀食器はステンレスと化学反応を起こして変色するため、一緒に洗うのはやめましょう。「食洗器に銀食器を入れたら、変色した」という失敗が多いため、1つ1つ手洗いすることをおすすめします。
また、銀食器が乾いたらクロスで拭き上げるとピカピカになります。
黒ずみを取り除く方法
銀食器が黒ずんでしまった場合は、以下の方法で元の状態に戻すことができます。
[銀食器の黒ずみを取り除く方法]
- 銀食器を中性洗剤で洗う
- お鍋に水を入れて沸騰させて、スプーン1杯程度の塩とアルミ箔を入れる
- お鍋の水が沸騰したら、銀食器を入れて煮詰める
- アルミ箔に黒ずみ汚れが付着して、銀食器がキレイになる
※塩ではなく重曹でも代替できます。
メーカーのクリーナーもおすすめ
銀食器の黒ずみや変色を直すためのクリーナーが販売されています。クリーナーは「液体クリーナー」と「固体クリーナー」の2通りです。
・液体クリーナー
水に液体クリーナーを薄めておいて、銀食器を付けておけばピカピカになります。大量の銀食器をお持ちの方は液体クリーナーがおすすめです。
・固体クリーナー
銀食器にクリームを付けて、クロスでゴシゴシと拭き上げることでピカピカになります。液体クリーナーでは落とせない汚れに悩んでいる方は固体クリーナーがおすすめです。
銀食器の間違ったお手入れ方法
銀食器のお手入れ方法をご紹介しましたが、間違ったお手入れ方法をしてしまう方もいます。銀食器を傷つけたり変色したりしないために、どのようなお手入れ方法がNGなのかを確認しておきましょう。
漂白剤を使用しない
銀食器の黒ずみは漂白剤でキレイに落とせるのではないかと考える方がいますが避けてください。なぜなら、漂白剤を使用すると銀食器が真っ黒になるためです。そして、元の状態に戻らなくなります。そのため、銀食器が黒ずんだと漂白剤を使用するのは控えましょう。
練り歯磨きを使用しない
銀食器の黒ずみや変色を直す方法として、練り歯磨きを使用する方法が紹介されていますが控えた方がよいでしょう。とくに、塩が含まれた練り歯磨きを使用して銀食器を磨くと、細かな傷が無数に付いてしまいます。そのため、この記事で紹介した方法で銀食器の黒ずみや変色を直しましょう。
食洗器で洗わないようにする
食洗器は食器を丸ごと洗えるので便利ですが、銀食器は手洗いするようにしましょう。なぜなら、銀食器とステンレス食器を食洗器で一緒に洗うと化学反応で変色してしまうためです。銀食器本来の美しさが失われてしまうため、食洗器で洗うのはやめましょう。
金たわしを使用しない
銀食器を使用した後に、すぐに洗わないと汚れがこびりついて、なかなか落ちません。柔らかいスポンジでは汚れが落とせないという理由で、金たわしを使用する方がいますが、傷が付いてしまうので控えるようにしましょう。銀食器に汚れがこびりついたら、お湯につけて浮かして、柔らかいスポンジで落としてください。
銀食器の正しい保管方法
銀食器の黒ずみや変色を直したら、キレイな状態をキープしたいですよね。そのための銀食器の正しい保管方法を確認しておきましょう。
日頃使用する場合の保管方法
銀食器を日常使いしたい場合は、湿度の低い場所に保管するようにしましょう。なぜなら、湿度が高いと早く変色してしまうためです。また、温度が高いほど早く変色するため、温度が低い場所で保管することも大切です。
長期間使用しない場合の保管方法
銀食器は空気に触れる場所で長期間放置すると、硫化して黒ずんだり変色したりします。そのため、銀食器を長期間使用しない場合は空気が触れないように保管しましょう。
銀食器を硫化から守るシルバーキーパーが販売されていますが、自宅にない場合は、以下の方法で代替え可能です。
[長期間使用しない銀食器の保管方法]
- 必要なもの(銀食器・キッチンペーパー・ジップロック)を準備する
- 銀食器が傷つかないように1つ1つキッチンペーパーで包む
- 銀食器が空気に触れないようにジップロックに入れる
シルバーキーパーがおすすめ
銀食器の保管方法をご紹介しましたが「低温・低湿の場所がない」「その都度、ジップロックに入れるのは大変」と思う方はシルバーキーパーがおすすめです。シルバーキーパーを使えば、銀食器を片付けるだけでキレイな状態をキープできます。
銀食器の傷や変色を防ぎたい方はシルバーキーパーを使用してみてください。
まとめ
今回は銀食器のキレイな状態をキープする方法をご紹介しました。最後に銀食器のお手入れ方法と保管方法をおさらいしておきましょう。
[お手入れ方法]
- やわらかいスポンジで洗う
- ステンレス食器と一緒に洗わない
- 頑固な汚れはお湯で浮かしてからスポンジで洗う
[保管方法]
- 温度、湿度が低い場所で保管する
- 長期間使用しない場合は、空気が触れないようにする
- シルバーキーパーを使用する
ベストライフでは、ブランドの銀食器を取り扱っています。ぜひ、この記事を読んで銀食器を使ってみたい方は店舗にお越しください。また、銀食器の買取も行っているため、ぜひお気軽にご相談ください。