【長期保管はNG?】ベタつきやヒビ割れ…エナメルバッグのトラブル対策&対処法

お手入れ方法

艶やかな光沢が華やかで、鮮やかな発色が魅力のエナメルバッグ。ルイヴィトンのヴェルニコレクションやDIORのレディディオールなど、ブランドバッグにもよく使われていますよね!

お気に入りのエナメルバッグを久しぶりに使おうと思ったら、なんだかベタベタする…そんな経験はございませんか?ツルツルしていて汚れも弾いているように見えるエナメルバッグですが、実は他のレザー製品よりも劣化しやすいという特徴があります。

今日はそんなエナメルバッグトラブルの原因と対処法、正しいお手入れ方法について解説したいと思います。

靴やお財布などのエナメル製アイテムにも応用できるので、参考にしてみてください!

エナメルバッグのトラブル

エナメルバッグはレザーの表面にウレタン樹脂などをコーティングするエナメル加工を施した『エナメルレザー(パテントレザー)』で作られています。

エナメルレザーはレザーをウレタン樹脂でコーティングすることで、美しい光沢と防水性を生み出します。しかし、ウレタン樹脂は劣化しやすいので、気を抜くと以下のようなトラブルが発生してしまうのです。

エナメルレザーのベタつき

日本で一番多いエナメルレザーのトラブルはベタつきです。バッグの手持ち部分やエナメル製のお財布でよくみられます。

ウレタン樹脂が、湿気や高温により加水分解してしまうことが原因です。残念ながら一度ベトベトしてしまうと元に戻すことは出来ません。

  • 使用後は汚れを落とす
  • 濡れたら布で拭いて乾かす(ドライヤーは厳禁)
  • なるべくエナメル部分を布や箱にくっつけない(バッグを寝かせて保管したりしない)
  • 高温多湿を避けて保管する

エナメルレザーのひび割れ

ウレタン樹脂が乾燥するとひび割れが起こります。バッグの取っ手や底など、丸みがあったり折れ曲がりやすい場所は樹脂表面に小さなキズが出来やすいので、ヒビ割れしやすい箇所です。

小さなひび割れはレザーマニキュアで補修できます。薄く塗って自然乾燥させましょう。

  • なるべくキズをつけないように使う
  • ラックポリッシュで保護する

くもり

エナメルバッグは光沢が魅力ですが、長く使っていると曇ってしまうことも。間違えて防水スプレーをかけてしまった場合もくもりの原因になります。

皮脂やハンドクリームなどの油脂汚れが原因の場合は後述する専用クリーナーを使用することで改善されます。

防水スプレーをかけてしまった場合は、慌てずクリーナーで除去しましょう。白いシミが目立つ場合は消しゴムでこすると取れる場合もあります。

  • 使用後は必ず汚れを落とす
  • 防水スプレーは使用しない

エナメルバッグの日々のお手入れ方法と保管方法

エナメルバッグのトラブルを防ぐためには、日々のお手入れが肝心です。しばらく使用しない場合も、しまいっぱなしにせず最低でも1ヶ月に1回は保管袋や箱から出してお手入れすることをオススメします。

使用後のお手入れ方法

エナメルバッグを使用した後、まずは表面の汚れを軽く落とします。レザー専用の馬毛ブラシがあると最適ですが、なければフランネル素材などの柔らかい布で軽く拭きましょう。ハンドル部分など、皮脂がつきやすい部分は汚れが見えなくても念入りに拭くと安心です。

またすぐに使う場合は、不織布やフランネル素材の保管袋などに入れてしまいましょう。その際に防虫剤や防カビ剤、乾燥剤などを一緒に入れないようにしてください。劣化の原因となります。

しばらく使う予定がない場合は、続けて下記のお手入れをしてから保管しましょう。

エナメルバッグの定期的なお手入れ方法

毎日使っている場合は週に一度、使わずに保管している場合も月に一度を目安に下記のお手入れを行いましょう。

専用のクリーナーで汚れを落とす

ラックムースというエナメル専用クリーナーを使用して汚れを落とします。ムースを布に塗布し、優しく全体を磨きます。ムースが乾いたら、乾いた新しい布で乾拭きしてください。

目立った汚れがある場合は、消しゴムを使うと取れる可能性があります。ソフトガミという専用消しゴムもあるので、ひとつ持っておくのも良いですね。

ツヤだし・ヒビ割れ予防のポリッシュ剤を塗る

仕上げはラックポリッシュでエナメルバッグの硬化・ヒビ割れ予防をします。このポリッシュ剤にはツヤ出し効果もあるので、キレイにムラなく塗りましょう。

乾いた後は、優しく乾拭きしてから保管します。高温多湿・直射日光を避け、風通しの良い場所で保管しましょう。

エナメルバッグは日々のお手入れが肝心!!

エナメルバッグのお手入れ方法とよくあるトラブル、対処法をご紹介いたしました。エナメルバッグだけでなく、エナメル製のお財布、ベルトなどにも同じトラブルが起きやすいので、同じようにお手入れして使いましょう。

エナメル製のブランド品は、大切に箱にしまって取っておくよりも、たくさん使って劣化する前に使い倒すのがオススメです。また、お手入れをきちんとしてキレイに使えば買取査定額もUPします。劣化が始まる前に手放して買い替えるのもアリですね!

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