知っておくべき世界の五大時計ブランド

豆知識

本ページでは、世界の五大時計ブランドについて紹介しています。一流の人々から愛される各ブランドの特徴や、人気モデルの情報をまとめています。

知っておくべき世界の五大時計ブランド

「高級腕時計」と聞いて、あなたはどのブランドを思い浮かべるでしょうか。ここ日本では「ロレックス」、「オメガ」と答える人がほとんどと思われます。そのふたつも高級ブランドであることは確かなのですが「世界の五強」として認知されるブランドの中には、含まれていません。

腕時計の歴史は19世紀末にまで遡りますが、世界五大時計ブランドの多くは100年以上の歴史を誇る老舗ばかり。また腕時計の聖地であるスイスを中心に、ヨーロッパ発のブランドのみが名を連ねるという特徴があります。

世界中の大富豪たちから愛され、一個数百万円という価格も決して珍しくはない、高級腕時計の世界。その五大ブランドについて、以下に紹介していくことにしましょう。

パテックフィリップ

1800年代に誕生したブランドで、創業者のアントニ・パテックはスイスへ移住したポーランド人でした。長い歴史の中で「高精度緩急調整機構」をはじめとする数々の技術特許を獲得してきた実力を誇り、常に業界をリードしています。

パテックフィリップはデザインからムーブメントの設計までを、一貫して自社で担当。またすべてのモデルに対し「永久修理保証」を付与しており、どんなに古いモデルでも「購入時に限りなく近い状態」まで修復することを約束しています。このため、パテックフィリップのアンティークが中古市場に出回ると、数千万円単位の金額で取引されることもあるのです。

ノーチラス

1970年代に誕生した、パテックフィリップの人気モデルです。「カジュアルエレガンス」のコンセプト通り、日常でも利用可能な普遍性を備えつつ、ステンレススチールまたはゴールド仕様でゴージャスな雰囲気を演出。やわらかな八角形ベゼルが特徴で、シャープなカラーリングの男性モデルから、ラグジュアリーな雰囲気の女性モデルまで、数多くのラインナップがあります。

オーデマピゲ

ジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲというふたりの幼馴染みによって、1875年に創業されたスイスのブランドです。1930年代に極薄の懐中時計開発に成功。その高い技術を発展させながら「極薄センターローターの自動巻きムーブメント」開発にも成功するなど、数多くの業績は枚挙に暇がありません。

他の企業に吸収合併される高級腕時計ブランドが多い中、オーデマピゲはいまも創業者一族による経営が続けられています。20世紀初頭から存続するアトリエから生み出される高品質腕時計が、今日も世界中で愛されているのです。

ロイヤルオーク

オーデマピゲを象徴する人気モデルです。初登場は1972年で、現在では一般的になったステンレススチールを初めて採用。耐久性の高いスポーツウォッチとして絶大な人気を獲得しました。また高い技術力を必要とする「極薄の自動巻きムーブメント」が搭載されています。限定品を含め、デザインのバリエーションは非常に豊富。ビジネスシーンでの使用も充分に可能です。

ヴァシュロンコンスタンタン

創業者のジャン=マルク・ヴァシュロンと、敏腕営業マンのフランソワ・コンスタンタンというふたりのキーパーソンの名を掛け合わせた、スイスのブランド。フランソワ・コンスタンタンは飛行機がない時代から船旅で世界中を駆け巡り、エジプトやインドにまで販売網を広げました。1929年にエジプト王へ贈られた懐中時計は、すでにクロノグラフやミニッツリピーターなどの複雑機構を備えており、同社の高い技術力を証明しています。

創業から250年以上の時を経た超老舗ブランドですが、2015年に複雑機構を50以上搭載した「創業260周年記念懐中時計」を発表するなど、いまなお熱いチャレンジ精神を失っていません。

オーヴァーシーズ

ヴァシュロンコンスタンタンの腕時計の中で、最も人気の高いスポーツウォッチ。1996年の発表後、2004年と2016年にモデルチェンジが行われました。コインエッジと呼ばれるベゼルと、男性的なデザインが特徴的。また購入時にはステンレススチールのほか、革、ラバーと全3種類のストラップが付属されているので、利用シーンや気分に合わせて付け替えが楽しめます。

ブレゲ

スイスが生んだ天才時計技師として、いまも尊敬されているアブラアン=ルイ・ブレゲが創業者。現行の腕時計に搭載されているトゥールビヨン、自動巻き、そしてミニッツリピーターなどの複雑機構は、すべてブレゲが開発しました。その創業は18世紀にまで遡るほか「フランスへ渡ったブレゲが、マリー・アントワネットに懐中時計の制作を依頼された」という逸話も残っています。

しかし長い歴史の中で、ブランドとしてのブレゲは浮き沈みを経験しました。1970年代にパリの高級宝石店ショーメが復興を助け、現在はスウォッチ・グループのひとつとして安定経営を実現しています。

マリーンシリーズ

ブレゲが1990年代に発表したスポーツウォッチで、これまでに数多のモデルがラインナップされてきました。どのモデルにもコインエッジベゼルやギョーシェ彫りダイアルなど、ブレゲの特徴的なデザインが反映されており、その洗練された雰囲気で着ける人の手首を彩ります。シリーズの中には、流通量の少なさから希少性が高まったモデルも存在しているようです。

ランゲアンドゾーネ

世界五大時計ブランドの中では、唯一ドイツ発。フランス・スイス・イギリスにて時計職人の修行を積んだフェルディナント・アドルフ・ランゲによって、1845年に創業されました。ドイツの東西分裂にあたり、ブランド消失という苦難も経験しましたが、ベルリンの壁崩壊後の1990年に見事復活。現在に至っています。

ドイツ東部のグラスヒュッテに自社一貫生産設備を再建したランゲアンドゾーネは、過去に蓄積した技術の再現に努めると同時に、最新の技術発展にも余念がありません。そのたゆまぬ努力の結晶である腕時計は「世界五大時計ブランド」の名に恥じない逸品です。

サクソニア

1994年に「ランゲ復興コレクション」のひとつとして発表されました。その後シリーズ化され、2015年には自社開発キャリバー搭載の最新型モデルもラインナップされるようになっています。デザインはクラシカルでシンプルですが、金や銀など上質な素材がふんだんに使用されており、レザーベルトが上品な雰囲気を醸し出します。

まとめ

ロレックスやオメガの腕時計は、ここ日本で知名度が高いあまり「これみよがし」となってしまいがち。知る人ぞ知る最高級腕時計を身に着ける喜びを、ぜひ多くの日本人に味わってもらいたいものです。またもし、世界五大時計ブランドの腕時計が自宅に眠っているという人は、買取査定へ持ち込んでみて下さい。必ず高額買取の対象となるはずです。

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