バッグの持ち手には手垢が付きやすく、表面や側面は摩擦による色落ちが起きてしまいがちです。これらの問題は、日頃のお手入れで解決できるため、正しい方法を覚えておきましょう。
今回は、ブランドバッグを長持ちさせるためのお手入れ方法について具体的に解説します。
[手順]ブランドバックのお手入れ方法
まずは、ブランドバッグのお手入れ方法の手順をご紹介します。
1.ブランド推奨のお手入れ方法を調べる
最初にブランドが推奨するお手入れ方法を調べてください。公式ホームページの「商品紹介ページ」や「ケアガイド」にお手入れ方法が記載されています。
Hermes(エルメス) | FAQサイト「エルメスのレザーバッグやレザーアイテムのお手入れ方法を知りたい」 |
CELINE(セリーヌ) | 公式サイトの各製品ページの詳細情報 |
LOEWE(ロエベ) | ケアガイド「バッグ&レザーグッズ」 |
LOUIS VUITON(ルイ・ヴィトン) | 公式サイトの各製品ページの詳細情報 |
CHANEL(シャネル) | ケアガイド「ハンドバッグ5つのケアアドバイス」 |
FURLA(フルラ) | ケアガイド「製品のお手入れについて」 |
2.ブランドバッグの素材を確認する
ブランドバッグのお手入れ方法は素材に応じて変わります。そのため、商品ページで素材を確認してください。長持ちさせるためにも、どの素材に該当するかを確認してお手入れ方法を覚えておきましょう。
[主な素材] レザー、スエード、エネメル、ナイロン、フェイクファー、ベルベッド、PVC、カウハイド、キャンバス、シルク、ウールなど
3.状態に応じたお手入れをする
ブランドバックの状態に応じたお手入れをしてください。新品のバッグでキレイな場合は自宅ケアによるお手入れで十分です。
その一方で、経年劣化で傷や色落ちが気になってきたら、リペアを検討してください。状態が悪化すると修復不能になることがあるため、メンテナンス依頼することをおすすめします。
各ブランドでリペアの無償期間、修復料金が異なるため公式サイトをご覧ください。
[素材別]ブランドバックのお手入れ方法
次に、素材別のブランドバッグのお手入れ方法をご紹介します。今回は人気がある「レザー」「エナメル」「ナイロン」「スエード」のお手入れ方法を説明していきます。
レザー
- 乾拭きでホコリを払う
- クリーナーでバッグの汚れを落とす
- キレイな布で拭き上げる
- オイルケアで仕上げる
※クリーナーは底面でテストして使用してください。
ポイント
レザーはホコリが付きにくい素材のため軽く拭き上げるだけで問題ありません。しかし、日光に当たり乾燥すると、ひび割れを起こすことがあります。ひび割れを防止するためにオイルケアをして潤いを与えましょう。乾燥したレザーに潤いや油脂分を与えることで艶が出てキレイになりますよ♪
エナメル
- ブラシでホコリをはらう
- クリーナーで汚れを落とす
- エナメル専用クリーナーで汚れを防止する
※クリーナーは底面でテストして使用してください。
ポイント
エナメルバッグは静電気でホコリを集めてしまう素材のため、ブラシでホコリを取り除いてください。ホコリが付いたまま、バッグを磨くとエナメルが傷つきます。また、エナメルは高温多湿に弱いデリケートな素材のため、風通しの良い場所に保管してください。保管場所に気をつけることで、ベタツキの悩みを解決できますよ♪
ナイロン
- ブラシでホコリをはらう
- 中性洗剤の配合水を作る
- 中性洗剤の配合水を浸したタオルを絞る
- タオルでバッグの汚れを叩きながら落とす
- 乾いたタオルで洗剤を拭き取る
- バッグの形を整えて風通しの良い日陰に干す
ポイント
ナイロンバッグは水による収縮がなく型崩れしにくいと評判です。また、水に濡れても乾きやすくシワになりにくいため、洗濯しやすい素材として知られています。しかし、ナイロン以外にポリエステル・コーデュラ・エナメル・ビニールなどの合成繊維が使用されていることもあります。大切なブランドバッグを傷めないためにも、洗濯表示は必ず確認してください。ブランドバッグは手洗いしましょう♪
スエード
- 水を含ませたスポンジでバッグ全体を濡らす
- スエード専用クリーナーをスポンジに含ませバッグ全体に乗せる
- ブラシで優しくブラッシングする
- 表面の泡をブラシとタオルで取り除いていく
- 風通しの良いところで日陰干しする
ポイント
スエードはカビや油汚れが気になったときにお手入れをしてください。しかし、水を含ませたスポンジでバッグ全体を濡らして失敗したくないという方もいるかもしれません。そのような場合はブランドのリペアサービスを利用すれば不安が解消されるはずです♪
ブランドバックのお手入れで知りたい「リペアサービス」
ブランドバッグのお手入れで落としきれない汚れや傷に悩んだら、リペアサービスを利用してみてください。
ファスナー交換:ファスナー部分の生地の汚れまで取り除く ハンドル交換:純正の部材を使用して、1点1点丁寧に修理する 張り替え工事:全体的・部分的な縫い直す ステッチ修理:摩擦や経年劣化でステッチ部分を修理する
アトリエと同じ卓越した技術を習得した専属の職人が純正の部材を使用して、1点1点丁寧に修理してもらえます。各ブランドでリペアサービスの内容は異なるため、公式サイトを確認してください。
依頼方法
- 公式サイトでリペアサービスを申し込む
- 自宅近くにある店舗へ製品を持ち込む
- 製品の状態を確認後に見積もり金額が提示される
- 見積もり金額にご了承後に修復作業を開始する
- 修復完了後に品質チェックをする
- 製品のお渡し時に修理代金を支払う
修理期間は、約1ヵ月~約2か月程度かかります。
注意点
ブランドバッグのリペアは、ブランドで依頼をしてください。ブランドにリペアを依頼することで純正の部品で交換してもらえます。稀にリペア専門業者にブランドバッグの修復を依頼する方がいますが、純正の部品ではありません。バッグの価値を維持したい方は各ブランドが提供するリペアサービスをご利用ください。
まとめ
今回はブランドバッグのお手入れ方法をご紹介しました。大切なブランドバッグを長く愛用するために、正しいお手入れ方法を知っておきましょう。ブランドの公式ホームページを確認した上で、素材別のお手入れをしていけば、長く愛用できます。
また、キレイな状態でブランドバッグで使い続ければ将来的に売ることもできます。ぜひ、お持ちのバッグのお手入れをしてみてくださいね♪