念願のカメラやレンズを購入したら「長く愛用したい!」と思うものですが、保管方法を間違えてしまうと故障してしまいます。カメラやレンズを長く愛用するためにも、正しい保管方法を覚えておきましょう。今回は、カメラやレンズの保管方法について解説します。
カメラやレンズの正しい保管方法
カメラやレンズを保管する場合は、40~50%の湿度をキープするようにしましょう。なぜなら、湿度が50%以上だとカビが発生し、湿度が30%以下だとパーツの接続部分が劣化する恐れがあるためです。故障の原因を防ぐためにも、以下の方法でカメラやレンズを保管してください。
1.カメラ使用後はお手入れをする
カメラを使用後は、毎回お手入れをするようにしましょう。ブラシやブロアーでホコリを取り除いて、柔らかい布で拭いて皮脂汚れを落とします。そして、放電を防ぐためにカメラのバッテリーを取り外しておきます。お手入れをしたら、カメラにはボディキャップ、レンズにはリヤキャップを付けておきましょう。
2.保管場所に気をつける
カメラを長く愛用するためには、湿度40%~50%の風通しの良い涼しい場所で保管するようにしましょう。以下のような場所はカメラの保管に向いていません。
[カメラの保管に向かない場所]
- カメラが熱を帯び内部の部品が壊れる恐れがあるため、直射日光は避ける
- パーツの劣化の原因になるため、湿度30%以下は避ける
- カビの原因になるため、湿度50%以上は避ける
3.防湿庫にカメラを保存する
カメラの保管は湿度の調整が必要だと述べました。そのため、防湿庫やドライボックスの中にカメラを保管するようにしましょう。防湿庫やドライボックスに関しては、次の項で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
カメラの保管に重要な防湿庫やドライボックス
カメラを長く愛用するためには、防湿庫やドライボックスに保管して湿気から機器を守りましょう。
防湿庫
防湿庫はカメラ専用キャビネットです。防湿庫内は常に一定の湿度に保つことができます。鍵をかけられるタイプやコンセントがあるタイプなど、さまざまな防湿庫が家電量販店やカメラ専門店で販売されています。防湿庫はコレクションをしている方にもおすすめです。
おすすめの防湿庫
防湿庫の購入を検討している方は、以下のメーカー商品がおすすめです。
- 東洋リビング:電子ドライユニットを世界で初めて開発した防湿庫のパイオニア
- トーリハン:革新的なモデルを開発している防湿庫メーカー
- ハクバ:カメラバッグや三脚などの撮影補助製品を扱っているメーカー
どのメーカー商品もデザイン性が高く、オシャレにカメラを保管できます。どれくらいの保管するかで変わりますが相場は1万円~4万円です。
ドライボックス
キャビネットタイプの防湿庫は邪魔になると思う方は、簡易的に保管できるドライボックスがおすすめです。カメラのサイズに合うプラスチック製の密閉容器に乾燥剤を入れるだけです。
プラスチック製容器は、さまざまなものがあるため、保管したいカメラやレンズに応じて適切なものが選びやすいです。
ジップロック
カメラの保管庫にお金をかけたくないという方は、ジップロックとシリカゲルを使用した保管方法がおすすめです。とても手軽な方法でありながら、ジップロック内で湿度を一定に保つことができます。
また、ジップロックであれば旅先で使えます。
カメラとレンズの持ち運ぶときのポイント
カメラやレンズは繊細な機械のため、持ち運ぶときは衝撃がないように気をつけましょう。カメラとレンズに衝撃が加わらない持ち運び方には、以下のような方法があります。
カメラストラップを付ける
カメラストラップを付けて持ち運べば、衝撃が加わることはありません。首から下げたり、肩にかけたりしてカメラを持ち運べます。旅行中などシャッターチャンスがあれば、すぐにカメラを向けて撮影することも可能です。とても利便性が高い一方で、ホコリやチリが付着しやすいというデメリットもあります。
カメラホルダーを使用する
カメラホルダーを使って持ち運ぶことができます。カメラホルダーにカメラを保存しておけば、衝撃を防ぐことができます。また、ホコリが被ることもありません。しかし、カメラホルダーは標準仕様で付いているものではありません。そのため、カメラとは別で購入する必要があります。
カメラバッグを使用する
最も安全にカメラを持ち運べる方法です。撮影する場所、目的が決まっており、そこで撮影するためにカメラを持ち運ぶときにおすすめです。カメラバッグは、防水仕様や撥水加工されたものが多いことが魅力です。また、種類が豊富なため、自分の好みのデザインのバッグを見つけられます。その一方で、シャッターチャンスがあっても瞬時にカメラを取り出すことはできません。
まとめ:これからのフォトライフを楽しむために
念願のカメラやレンズを購入したら、少しでも長く愛用したいもの。カメラ機器は湿気に弱いため、防湿庫やドライボックスを活用して正しく保管しましょう。今回、ご紹介したカメラの保管を、ぜひ試してみてください。
また、ベストライフではカメラに関する基礎知識をご紹介しています。カメラやレンズを楽しみたい方は、他の記事も読んでみてください。