本ページでは、宝石やブランドジュエリーを売却する際、より良い買取を実現させるための「お手入れのコツ」を紹介していきます。
【目次】
宝石やブランドジュエリーを売却する場合は、買取サービスを展開している専門店へ持ち込むのが、一番の早道です。「善は急げ」ですが、その前にいま一度、ジュエリーを見直しましょう。以下の準備を行うか行わないかで、買取金額に大きな差が生まれるかもしれません。
1.については「あるか、ないか」です。残っている付属品はすべて揃えておくと良いでしょう。
判断が難しいのは、2.のほう。汚れや傷など経年劣化が目立つジュエリーより、新品に近い状態のほうが高く売れるのは当たり前ですが「どうクリーニングすれば良いのか、わからない」という人が圧倒的に多いはずです。
一般的な方法としては、中性洗剤を数的垂らした水やぬるま湯にジュエリーを数十分浸けた後、使い古しの歯ブラシなどで表面をやさしくこすり、乾拭きする方法が挙げられるでしょう。これだけでもジュエリーに付着した皮脂や汚れは、きれいに落とせます。
また以下に、代表的な宝石別にみる売却前のクリーニング法を紹介しておきます。
ダイヤモンド | 強い宝石なのでしっかりクリーニングしてOK。 ただしリングや台座部分に使用されている別の宝石に、留意すること。 |
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エメラルド/真珠 | デリケートな宝石なので、やさしいクリーニングが必須。超音波洗浄はNG。 | |
サファイア/ルビー | 一般的な付け置き洗い→乾拭きでOK。 | |
プラチナ | 一般的な付け置き洗い→乾拭きでOK。 | |
ゴールド | 中性洗剤や重曹を活用。付け置き後にやさしくこする。 | |
シルバー | 歯磨き粉を活用。ただし傷が付かないよう、指や布で磨くのがおすすめ。 |
人によっては「面倒だから、プロにクリーニングを依頼すれば?」と考えるかもしれません。しかし、そのための費用が買取金額からマイナスされてしまうようでは、本末転倒。またプロが提供する『超音波洗浄』が適さない宝石もありますので「やりすぎ注意」という意識を持つようにしてください。
ここまでの内容に目を通し「どうせ売るなら、普段からもっとお手入れしておくべきだった」と考えた人がいるかもしれません。しかし、たとえいま気に入っているブランドジュエリーでも、10年後に身に着けているかどうかはわかりません。また今後、新しい宝石を買う機会が訪れるかも?そこで「いつか売却する」という前提でブランドジュエリーを愛用する際の、心得を紹介していくことにしましょう。
まず付属品を、すべて保管しておくこと。鑑別書や鑑定書はもちろんですが、ケースや布袋まで保管しておけば、売却時にひと揃えを出品できます。さすがにブランドのショップバックやリボンまで揃っていたからといって、買取価格が変動することはありません。しかし体裁だけでも「新品同様」に整えられれば、印象も変わるはずです。付属品にも傷や汚れなどが付かないよう、丁寧に保管しておきましょう。
次に、ジュエリー本体のお手入れ法です。
ジュエリーは着用中に皮脂や汗で汚れていきます。帰宅後に身体から外したら、すぐ磨く習慣をつけましょう。
宝石・貴金属用のクロスは数百円程度で市販されていますから、常備しておくのがおすすめです。
外した宝石を、無造作にジュエリーボックスへ放り込んでしまう人がいますが、このような保管法はおすすめできません。宝石には硬軟の差があるため、真珠やエメラルドなどデリケートな宝石と、ダイヤモンドなど強靭な宝石を一緒にしてしまうと、接触や摩擦が知らぬ間に傷みを生み出してしまうことがあるからです。また空気中の硫黄物に反応するシルバーは、無造作に保管しておくと酸化し、黒く変色してしまいます。
このような理由から、ジュエリーはなるべく個別梱包で、丁寧に保管しておくのがおすすめ。100円ショップなどで販売されている小さめサイズの『チャック付き収納袋』を、活用すると良いでしょう。
ジュエリー汚れの原因となるのは、主に汗や皮脂などの水分。このためお出かけ以外の時間は、こまめに外しておくのがおすすめです。
付けたままお風呂やシャワーに入るのがご法度なのはもちろん、メイクアップ中や香水を振りかける前は、ジュエリーを身に着けないこと。また着けたまま運動や就寝をしてしまうと、知らぬ間に擦り傷の原因となってしまいます。着脱には細やかに気を配ってください。
宝石やブランドジュエリーの価値は、所有者の中で年月とともに変化します。
「昔、熱心に集めていたブランドのジュエリーだけど今は…」
「当時の恋人から贈られたものだから、今はあまり着けたくない…」
「デザインが派手過ぎて、今の私のスタイリングには合わない…」などなど。
しかし、そのままタンスの肥やしにしてしまうのはもったいない!
「売却したお金で、いま自分が欲しい宝石やブランドジュエリーが買えた」
「不要物を整理したことで、居住空間がいまの自分により近くなり、気持ちがすっきりした」
などのメリットを感じられるようになります。
なにより「自分にとって価値のない物の中に、別の人が価値を見出す」という流れは、近年話題の『SDGZ』や『サステナブル』の精神に合致しているのです。
ぜひ皆さんも身の回りを見渡し、売却可能な宝石やブランドジュエリーを探してみてください。