1854年の創業以来、世界中のセレブやファッショニスタから愛されているフランス創業のハイブランド、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)。日本でも知名度が高い高級ブランドのひとつですよね!
ルイ・ヴィトンといえば「LV」を合わせたモノグラム柄や市松模様のダミエ柄を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?どちらもルイ・ヴィトンの定番として人気の高いブランドを代表するシリーズです。
今日はその2つのシリーズ…ではなく、ルイ・ヴィトン愛好家から高い支持を得ている「エピ」について解説していきたいと思います!
エピについて知らない人も、手元にあるけれど知らずに使っていた人も、歴史や特徴を知って、魅力を再確認してみてください!
ルイ・ヴィトン エピの歴史とは?
エピはルイ・ヴィトン2代目当主George Vuitton(ジョルジュ・ヴィトン)とその息子Gaston-Louis Vuitton(ガストン・ルイ・ヴィトン)により1920年頃デザインされました。エピデザインが実際に使用されたのは、1926年インドのマハラジャの為に作られたグレインレザー製の特注トランクで、ティーセットを収納するために作られました。
なんと、マハラジャのために作られたトランクは現存しているので、ルイ・ヴィトンのエキシビションなどで展示されることもあるみたいですよ!
さて、時は流れ1985年、ルイ・ヴィトン初の常設レザーコレクションとして「エピ」が発表されました。洗練されていて、なおかつ傷が目立たないレザーコレクションはただちに人気が高まり、世界中で愛される定番ラインとして定着したのです。
ルイ・ヴィトン エピの特徴とは?
エピの一番の特徴は、その素材。上質なグレインレザーに線状の型押しが施された上品なデザインになっています。
意外と知られていないのですが、ルイヴィトンのモノグラムやダミエは塩ビ加工のキャンバス地で作られています。(モノグラム・アンプラントやダミエ・アンフィニなどはレザーです。)
エピは、モノグラムやダミエに比べてロゴが目立たないデザインが多く、シンプルなデザインが好きな方や洗練された印象を好む方から熱烈な支持を得ています。
モノグラムの種類について詳しく知りたい方はこちら▼
ダミエの種類について詳しく知りたい方はこちら▼
エピ…名前の由来は?
エピ(Épis)はフランス語で「麦の穂」という意味があります。エピの特徴である線状の細かい型押しが、麦の穂が風になびいて揺れているような風景を想像させる事から「エピ」と名付けられたそうです。
ちなみに、パン屋さんで見かけるフランスパンの一種、ベーコンエピの「エピ」も「麦の穂」を意味しています。…確かに言われてみると麦の形をしていますよね!
ルイ・ヴィトン エピの人気カラーや人気シリーズ
上品で洗練されたエピは、ハンドバッグやお財布、キーケースまでさまざまなアイテムで用いられています。
レザーなので丈夫で長持ちすることや、モノグラムやダミエでは難しい華やかなカラーが人気の秘密です。
エピを使用した人気アイテムをご紹介いたします。
エピ サックプラ
ルイ・ヴィトンの定番ライン、サックプラも鮮やかカラーのエピ素材にするだけで、かなり印象が変わりますね。ロゴが小さいので、ブランド感をあまり出したくない方にもオススメです。
スペインの古都トレドに流れるタホ川をイメージしたトレドブルーはエピの中でも人気が高い定番カラーです。深みのある上品な色合いに、エピの縞模様がとてもよく映えます。
エピ・ストレッチ
2002年に発売されたエピ・ストレッチは、シンプルなエピシリーズの中では珍しく革新的なデザインで知られています。エピの顔であるグレインレザーがスクエア状にカットされ、隙間から内布が除くモードでスタイリッシュなデザインです。
ノワール(ブラック)のエピには深紅の内布が用いられているので、コントラストが素敵ですね。残念ながら今は販売されていないので、ヴィンテージ市場でしか購入できないアイテムとなっております。
エピ ポルトフォイユ
ルイ・ヴィトンのポルトフォイユ(お財布)のエピもかなり人気があります。丈夫なレザーでお手入れしやすいのも魅力の一つですね!
エピ・タッシリイエローと名付けられたこのカラーは、上品なデザインでありつつ金運がUPするカラーだという事で、お財布でよく選ばれるカラーになっています。タッシリイエローの縞模様のコントラストは、一番「麦の穂」っぽいですね!
ルイ・ヴィトンのエピは洗練された大人の魅力 !
モノグラムやダミエなど、The ルイ・ヴィトンなアイテムも良いですが、こっそりルイ・ヴィトンの上質なデザインを楽しめる「エピ」も魅力的ですね!エピシリーズの美しいカラーを見ると、改めてルイ・ヴィトンの美学を思い知らされます。
大人の魅力を楽しめるエピシリーズにもぜひ注目してみてくださいね!